終値    106.99(‐0.81)

前営業日終値    107.80(‐2.17)

米WTI原油先物(12月限)(ドル/バレル)

終値    97.11(+0.25)

前営業日終値    96.86(‐1.44)

CRB商品指数(ポイント)<.TR●●RB>

終値    281.6626(‐0.0796)

前営業日終値    281.7422(‐2.9785)

<為替> 米連邦準備理事会(FRB)の資産買い入れが来年まで続くとの観測からドルが対ユーロで下落し、一時2年ぶりの安値水準をつけた。米国は今月初旬の政府機関の一部閉鎖や予想を下回る9月雇用統計で、景気への懸念が高まっている。ロイターの最近のプライマリーディーラー調査では、FRBによる量的緩和の縮小開始は来年3月以降との回答が大半を占めた。10月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値の総合は2年ぶり高水準を記録した前月から低下して市場予想も下回ったが、ユーロはこうした悪材料をこなして堅調に推移。アジアの複数の中央銀行から大量の買いが入ったとのうわさもユーロの押し上げ材料になった。

<債券> 国債利回りは小幅上昇した。緩和縮小先送り観測を背景としたこれまでの買いが一服した。前日に節目となる2.5%を割り込んだ10年国債利回りはこの日、同水準を挟んでの動きとなった。過去2日間では11ベーシスポイント(bp)低下している。LPLフィナンシャル(サンディエゴ)の債券ストラテジスト、アンソニー・バレリ氏は「債券市場ではテクニカル要因が大きなハードルになっている。緩和縮小の先送りはかなり織り込まれている」と指摘した。市場の関心は来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっており、「一段の情報が得られるまでは動きづらい展開になる」(BNPパリバのエアロン・コリ氏)とみられている。

<株式> 反発した。この日の経済指標でFRBが量的緩和を維持するとの見方が強まったほか、好調な企業決算も支援材料となった。米労働省が発表した新規失業保険週間申請件数は市場予想ほどは減少しなかったが、アナリストはカリフォルニア州で未処理となっていた申請への対応がなお継続していると説明した。米住宅建設第大手パルトグループ<PHM.N>は、決算発表の際に新規受注の減速が「短期的にとどまる」との見通しを示したことから7%高とS&P500種で最大の上昇となった。DRホートン<DHI.N>は2.1%高、ビーザーホームズ<BZH.N>も1.5%高。通期業績の予想を上方修正したフォード・モーター<F.N>は1.4%高。アップル<AAPL.O>は、著名投資家カール・アイカーン氏がティム・クック最高経営責任者(CEO)に宛てた書簡の中で、早急に1500億ドルの自社株買いを実施するよう要請したことを受けて1.3%高となった。

<金先物> 米量的金融緩和の長期化観測などから買われ、反発した。中心限月の12月物は約1カ月ぶりに1350ドルを超える水準で取引を終了した。10月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が50.9と前月から上昇したことが金の主要購買国である中国の需要増期待を促し、相場の上昇を支えた。寄り付き後は、最新週の米新規失業保険申請件数が予想より多かったことから市場に量的緩和の縮小先送り観測が広がり、金相場は一段高となった。正午ごろにはこの日の高値まで上昇。そのまま高値圏で引けた。

<米原油先物> 下落の行き過ぎ感から買い戻され、4営業日ぶりに反発した。朝方は売りが先行し、マイナス圏で推移。米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週報(18日までの1週間)で、原油の在庫の積み上がりや米国内生産の増加が鮮明になったことがあらためて売り材料視された。ただ、10月のHSBC中国製造業PMI速報値が前月から小幅上昇し、エネルギー消費大国の着実な景気改善を裏付けたことが相場を下支え。さらに、堅調な米株価が地合いの悪化に歯止めを掛けたほか、最近の下落で売られ過ぎ感も浮上し、引けにかけて小幅に買い戻され、プラス圏に回復した。