24日の欧州株式市場は反発し5年ぶり高値近辺で引けた。一連の堅調決算や強い中国製造業統計が追い風となった。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は5.90ポイント(0.46%)高の1285.89。22日には1291.93まで上昇し5年ぶり高値をつけていた。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は21.80ポイント(0.72%)高の3038.96。
自動車株<.SXAP>が1.7%高となった。ダイムラー<DAIGn.DE>は3.3%上昇。第3・四半期決算が予想を上回り第4・四半期の見通しを引き上げた。
決算を手がかりに金融株も全般的に上昇。ノルウェーのDNBバンク<DNB.OL>が5.9%、スウェーデンの銀行SEB<SEBa.ST>は2.4%それぞれ上昇した。クレディ・スイス<CSGN.VX>は第3・四半期利益が市場予想を下回り2.8%下落した。投資銀行部門が大幅減益となった。
医薬品株のシャイア<SHP.L>は9.3%高。第3・四半期決算が堅調となり、通年利益の伸び率見通しを引き上げた。
鉱山株<.SX7P>は0.9%高。10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が7カ月ぶり高水準となったことに支援された。
フレスニロ<FRES.L>は2.8%値上がりした。特別配当を実施する方針を示した。
企業決算については、奏功要因がコスト削減であるなどの理由でやや慎重な見方も出ているが、来年にかけてさらなる改善が見込めるとの期待感がみられる。
24日発表分を除くと、STOXX欧州600株指数の構成銘柄で決算を発表した企業のうち、予想と一致あるいは予想を上回ったのは53%で、過去3四半期とほぼ同じ水準となっている。