24日の東南アジア株式市場では、マレーシアの財政赤字に対する楽観が広がり、クアラルンプール市場は終値ベースの史上最高値を更新した。ジャカルタ市場も海外からの資金流入で5週間ぶり高値で引けた。

クアラルンプール総合株価指数<.KLSE>は続伸し、0.27%高の1818.93で終了。同国政府が財政赤字の改善策を明らかにするとの観測が広がった。

政府系電力会社テナガ・ナショナル<TENA.KL>の取引が特に活発で、同社株は1.5%高。終値ベースでは年初来高値となった。

証券取引所のデータによると、海外勢が売りに動いたのに対し、国内機関投資家は3100万リンギ(979万ドル)の買い越しだった。

取引終盤に買い意欲が強まったことで、ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は1.06%高の4594.85で引けた。終値としては9月19日以来の高値。国営のマンディリ銀行<BMRI.●●>やラクヤット・インドネシア銀行(BRI)<BBRI.●●>に買いが集まった。

海外勢はインドネシア株を2日連続で買い越した。トムソン・ロイターのデータによると、この日の海外勢の買越額は1375万ドル。

他の株式市場はボックス圏相場でまちまち。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>の上げ幅は限定的で、0.41%高の3217.95。指標で中国の経済活動の改善が示されたことで、世界の市場のセンチメントが押し上げられた。

休場明けのバンコク市場のSET指数<.SETI>は0.61%高の1466.32。マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は0.77%安の6583.77。ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.57%安の501.17。