ある婦人が事故にあい、病院に運び込まれた。
強く頭を打っており生死の境をさまよったが、一命はとりとめた。
しばらくして後遺症の診断が行われた。
簡単な問診では、記憶に問題はないと判断された。
記憶についての問診も行われた。
医者「亡くなった、ご主人のお名前は?」
婦人「わからない・・・」
何日経っても、答えは同じだった。
ある日、婦人の友人が見舞いに来た。
しばらく談笑した後に、医者が診察に来た。
医者「亡くなった、ご主人のお名前は思い出しましたか?」
婦人「わからない」
医者「まだ思い出せませんか・・・」
医者が落胆しているのを見て、二人はなぜか笑っていた。