23日の欧州株式市場では、銀行株<.SX7P>が3.5%値下がりし、相場全体を押し下げている。

欧州中央銀行(ECB)が同日発表したユーロ圏の銀行に対する健全性審査の詳細が圧迫材料。来年実施の同審査は、従来の審査基準より厳格となっており、不足が見つかった銀行は資本の積み増しに迫られる。

中でもイタリア、スペインの銀行の下げが目立っており、銀行へエクスポージャーが比較的大きいイタリア<.FTMIB>、スペイン<.IBEX>の各市場が2カ月ぶりの安値水準をつける勢いだ。

ダイワ・キャピタル・マーケッツのクレジットアナリスト、マイケル・サイモンズ氏は「(審査で求められる自己資本の)8%は一部予想よりも高く、特に周辺国のより小規模な銀行が困難に直面する恐れもある」と話した。