日本郵船<9101、株価 - チャート>がしっかり。野村証券では22日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「Buy」(買い)に、目標株価を315円から390円にそれぞれ引き上げた。

コンテナ船、ドライバルク船の市況前提を変更し、業績予想を上方修正した結果、割安感が強まったと判断し、投資判断を「Buy」に引き上げるとしている。コンテナ船の回復は見込みづらいものの、ドライバルク船は市況の緩やかな回復、高額用船の返船などで増益をけん引できると考えているという。

目標株価はROE(自己資本利益率)が15年3月期予想で5.2%(従来4.3%)、16年3月期予想で6.3%(同5.9%)に上方修正したことを踏まえ、ターゲットのPBR倍率を15年3月期予想基準で0.9倍程度(従来は14年3月期予想基準で0.8倍程度)に引き上げて設定されている。

同証券では連結経常利益について、14年3月期519億円(前期比2.9倍、従来378億円、会社側計画は500億円)、15年3月期615億円(従来491億円)、16年3月期766億円(同689億円)と試算している。

23日の終値は、前日比変わらずの329円。