<9984> ソフトバンク 7600 -20 地合いの急速な悪化を映して伸び悩んだものの、連日の高値更新と強い動きが目立っ た。アリババの上場接近期待、積極的な大型買収、アップルの新製品発表など買い手 掛かり材料が豊富なほか、需給妙味なども強い状況と捉えられる。株価上昇に伴う時 価総額の一段の増加を受けて、持たざるリスクも台頭していることから、ポートフォ リオでのウェイトを高める動きも強まっていると見られる。 <9502> 中部電力 1463 +21 買い優勢。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買 い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も1280円から1890円に引き上げへ。 2016年から家庭用の電気事業が新規参入者へ解放されるが、同社が基盤とする名古屋 では域内に強力な競合が存在せず、シェア喪失は限定的と捉えている。一方、関東、 関西の大都市圏が近隣地域となるため、新規参入者となる東京ガス<9531>や大阪ガス <9532>などへの卸供給が、新たな収益拡大余地になると期待しているもよう。 <6594> 日本電産 9150 +390 買い優勢。前日に決算を発表、上半期営業利益393億円で前年同期比6%減、会社計画 350億円、市場コンセンサスの375-380億円を上回る着地となった。通期予想は第1四 半期に続いての上方修正、750億円から800億円に増額している。市場予想の水準、 815-820億円には未達だが、依然として保守的な想定との見方にもなっており、スト レートに実績値の上振れを評価する動きに。また、本日は説明会が開催予定、説明会 後の評価が高まりやすい銘柄でもあるため、期待感が先行する流れにも。 <6988> 日東電 5300 -430 下げ目立つ。前日に発表した9月の月次動向が弱材料視される格好に。月次売上高は 前年同月比11%増、8月の同9%増よりも増加率は高まる格好に。注目度の高い情報機 能材料も9月は同8%増となっている。ただ、とりわけ情報機能材料は市場想定比で伸 び率は限定的にとどまったもよう。野村では、7-9月の情報機能材料は会社計画1061 億円に対して940億円程度にとどまったと推定している。収益性の高い分野であるた め、収益の下振れ懸念が強まる状況のようだ。 <1720> 東急建設 596 +35 急伸。業績観測報道が伝わっており、ポジティブなインパクトにつながっているよう だ。上半期最終損益は従来予想である11億円の赤字から一転、3億円程度の黒字にな ったもようとされている。採算改善による収益性の改善が背景に。第1四半期決算時 に続いての上方修正、収益モメンタムの急速な改善を評価する動きが優勢に。 <5702> 大紀アルミ 282 -22 急落。前日に発表した業績予想の下方修正が嫌気される。上半期経常利益は10.4億円 から9億円に、通期では26.6億円から12.7億円に減額修正へ。第1四半期の大幅増益や 上半期計画比での進捗率から、下方修正には意外感も強まる形へ。子会社における為 替差損の発生や輸入原料の高騰などが下振れの背景に。