「香水で体臭を消す」はNG!誤解されがちなニオイの雑学【プロに聞く★香り・体臭編】
出会った人のイメージを左右する、香りの存在。

連載第2回は、フランス調香師協会会員の調香師・大沢さとりさんにうかがった、香りと切っても切れない関係にある“体臭”と、かのクレオパトラ愛用の香りを使った“衝撃の媚薬”についてお伝えします。

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老若男女限らず、自分の印象をイメージアップするために、“におい”はとても大事!

では、果たして体臭は、香りで消したり、ごまかしたりすることができるのでしょうか?



大沢さとりさんによると、残念ながら“体臭はゼロにすることはできない”とのこと。また、「香水はにおい消しではないので、清潔を心がけた上で使用するのは当然ですが、あまり体臭を気にしすぎる必要はありません。

上手に香りを使い、本来持っている体のにおいを活かすことで、自信を持ち、より魅力的になれるのです」と教えてくださいました。

自分の体のにおいを消すことはできないけれど、むしろ体臭を積極的に考え、それとプラスして他の人とは違う自分の香りを、肌の上で演出することは可能。

同じ香水でも、つける人の体温や状況で異なった香りになるのも、香水の魅力と言えるのかも知れませんね。



また、その昔、世界三大美女と言われるエジプト女王の『クレオパトラ』は、バラとシベット(霊猫香:れいびょうこう)を好み、英雄シーザーやアントニーを魅惑したと言われています。

バラの香りは良く知られている花のにおいですが、『シベット』とは、東南アジアや北東アフリカに生息している『ジャコウネコ』の分泌物。

現在でも、エタノールに溶解させて香料に使われることがたびたびありますが、これが、な・なんと、強い“糞”のような臭いなのだとか!

香りとは不思議なもので、それでも薄めると、ジャスミンを思わせる花のような香りに変化するのですが……。クレオパトラは、これを体に塗って、男性たちを誘惑していたというのですから、すごい媚薬ですね。

自身の体臭と、ゴージャスなバラと、アニマリックなシベットといったなんともすさまじい組み合わせで、その美しさをより際立たせたようです。http://netallica.yahoo.co.jp/news/20131023-00010000-biranger