離婚を繰り返す人の“恋グセ”を見直すための考え方

【相談者:20代女性】
結婚2年目の29歳主婦です。子どもはいません。夫とは価値観が合わず、結婚当初からケンカになることが多く、離婚話も何度か出ています。そんな中、前職で後輩だった2歳年下の独身男性に恋をして、半年前から不倫関係にあります。

はじめのうちは割り切った関係だと思っていたのですが、どんどん彼に惹かれてしまい、最近では彼のことしか考えられない日々です。しかし、彼には長いつきあいの恋人がおり、何かというと彼女のことを優先しています。それが苦しくて仕方ないことを彼に打ち明けたら、「彼女とは結婚を考えている」と言われました。

それからというもの、メールをしてもすぐには返信がこなかったり、着信を残しても、折り返してもらえなかったり。明らかに彼の態度が変わりました。私はどうすればいいのでしょうか。

●A.どうもしなくていいと思います。

こんにちは。カルチャー担当・みわあやのです。

旦那さまとの関係を構築しなおす気がないのなら、相談者さんが今考えるべきは、離婚問題の方ではないでしょうか。

彼と、その恋人のことは、あなたにはもう関係ありません。彼は、恋人をしあわせにする道を選んだのでしょう。そこはガマンが必要です。

つらい気持ちはお察ししますが……ごめんなさい、嘘つきました。お察しはできませんが、ここはしっかりとご自分の足元を見つめ、現実を見据えて、冷静に考えて欲しいと思います。離婚するにしろ、しないにしろ。

このまま、無いものを欲しがってばかりいらしては、この先の人生、バツがいくつ付いても足りないかもしれません。

わたしの言いたいことは以上なのですが、せっかくスペースが余っているので、しあわせや愛を求めて、もがいている人に贈りたい禅のことばをご紹介します。

●明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)

仏書『碧巌録』にあることば、「明珠在掌」。明珠というのは、素晴らしい宝物のこと。在掌は、てのひらにあるという意味です。

私のいるべき場所は、こんなところじゃないのではないか。私をしあわせにしてくれる人は、この人ではないんじゃないだろうか。

愛、とか、しあわせ、なんていう形のないものを求めて、私たちはいつも必死になって、キョロキョロしています。あの人なら私をしあわせにしてくれるかも! とすがり付いてみては、違ったみたい……と肩を落とす。そして、また探しに出かけて、今度こそ、とよりかかるけれど、この人もやっぱり違う。

何度も何度も同じことを繰り返す人もいれば、すでに気がついている人もいます。必死で手に入れようとあがいている「宝物」、それは、すでに自分のてのひらの中にあるんです。

心理学的にみても、自分に自信がなくて、「愛されていない」という思いの強い人ほど、恋愛に居場所を求めてしまう傾向があるよう。

恋愛は、「相手から必要とされている」という実感が生まれやすい関係だからでしょうね。でも、自分に自信がない人は、相手から本当に愛されているのか、いつも不安です。

「愛される」ことばかりにとらわれるので、思い通りにしてくれない相手にイライラしたり、愛情を求めすぎて、重たいと嫌がられたり。

相手との価値観の相違から、別の考えを示されたり、意見を否定されたりしたときに、自分の存在を否定されたような気分になって、打ちひしがれてしまう。否定されたのは「あなたの意見」で、あなた自身じゃないのに。

「愛されるとは、こういうことだ」。そう思い込んで、いつも自分を追いつめてきたから、違う答えもあるっていう事実を受け止める余裕が無いんですよね。

こうして、愛を求めては得られず、苦しい思いをしながら、他人を巻き込んで大騒ぎします。

でも、本当は愛やしあわせなんていうものは、はじめからあなたの手の中にあるんです。

誰かにもらうんじゃなくて、与えるためにもともと持っている。なのに差し出せないんです。持っていることにすら気づいていなかったり、返してもらえないのが怖かったりして。あなたには、愛を与え、愛を受ける価値があるのに。

相談者さんが本当に求めているものは、なんですか? 10年先、20年先、どんな人生を過ごしていたいですか? 

将来の見えない恋愛に振り回されるより、今をどう理想の未来につなげていくかが大切だと思います。気持ちを切り替えていきましょう。http://netallica.yahoo.co.jp/news/20131021-00000003-renaijp