誰も気づていない!ケンカが起こる2つの原因と対処法―米研究

カレや夫とケンカしたとき、嵐が過ぎてから初めて自分の気持ちに気づくことはありませんか? 米心理学者によると、ケンカになった理由がどうであれ、2つの原因に気づかないままケンカを続けるカップルは多いそうです。

大抵は、些細(ささい)なことから始まるけんか。相手の態度や返答にムッとして、最初の問題とは全く関係のない相手の欠点や過去を次々と並べて、大ゲンカに発展。そうなると、何でケンカしているのか本人もわからなくなります。

米ベイリー大学のKeith Sanford博士と Kristin Wolf女史が行った研究結果によると、ケンカになった理由とは関係なく、どのケンカにも2つの隠れた原因があるそうです。

一緒に暮らす相手がいる953名の実験参加者に対し、ケンカしているところを強く想像してもらい、まだ続いているケンカを終わらせるための解決策を提案してもらいました。その結果、圧倒的に多かったのは、「攻撃的な言動をやめる」と「もっと話しあう努力をする」という2つの解決策でした。

ケンカしている本人は「威嚇(いかく)された」「なおざりにされた」という自分の気持ち、つまり、ケンカ相手に対する真の願望を認識しないまま、相手をどうにか変えようとケンカしてしまうカップルは非常に多いとか。

子供が大声をあげるときと同じように、大人になっても「ないがしろにされている。自分のことを理解してくれない」と感じたり、自分の身の安全が脅かされると声を荒らげてしまうと言えます。この2つのポイントを押さえれば、次回からはケンカではなく、穏やかな意見交換ができそうですね。

参考:What married couples want from each other during conflicts: An investigation of underlying concerns. 『Journal of Social and Clinical Psychology』32.6(2013)674-99. Pro Quest.