741 :既にその名前は使われています:2010/04/13(火) 23:00:35 ID:J3ClYQWc
とある病院での夜中の出来事。
記録室で書き物をしていたら、ひょっこりと部屋を覗く気配がした。○さん。
「どうしたの?○さん」
声を失う手術をした○さん、困ったように立っている。
「家に電話?何かあった?書類なら今書いてるよ?」
小指を立てたあと、額に手を当てて頭をゆらゆらさせている。
小指・・・女・・・女房。・・・・気分悪い?
いま、○さんに奥さんが付き添ってる事を思い出した。
「奥さん、気分悪い?見に行った方がいい?」
○さんがうなずいた。急いで○さんのいる部屋に走る。
部屋が見えたとき、部屋から息子さんが出てきて「すいませんお袋が!」と叫んだ。
具合の悪そうな奥さんを、息子さんと2人で病棟に移し、
疲れによる貧血だろうということで、点滴をしてしばらく様子を見ることにした。
しばらくして様子が落ち着いたのを見て、
家に帰れるように、奥さんと息子さんに○さんの診断書を渡した。
同時に、○さんが奥さんの不調を教えてくれた事も。
なんだか奥さんは泣いていて、息子さんは泣きそうだった。
迎えに来た車を見送って、つぶやいた。
「さよなら、○さん」
782 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 07:39:18 ID:ungFwMLY
741がわからん・・コテが納得しててなおくやしい。
ジェスチャーの解読に失敗してて、ほんとは旦那逃げてーってこと?
783 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 07:44:33 ID:0adKvyRJ
>>782
>>741
>○さんがうなずいた。急いで○さんのいる部屋に走る。
789 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 09:31:32 ID:DsADIOUQ
>>741
わからんでよ
791 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 09:46:25 ID:YtsNpr7C
>>789
既に○さんは亡くなっていて、自分の死体の傍にいた家族の不調を霊になって教えに来てくれた、
ってことじゃないかと。
ちょっと不思議だけど、良い話の部類なのかな?
語り手がやけに冷静に対処してるけど、病院だとこういう事には慣れっことか、そういう感じなんだろうかw
795 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 10:13:22 ID:DsADIOUQ
>>783でワカタ
死んでるんだね。
んで、亡骸に付き添ってる奥さんが調子悪くなって、看護婦に教えに来たと(霊が)。
看護婦が書き物をしてたのと渡した診断書は、死亡診断書。
797 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 10:35:31 ID:zpSsao1i
そういえば書き手が誰か書いてないけど、死亡も含めて診断書を書くのは医師だよ。
既に死んでいると分かっていて付き添っていたと考えると、微妙に違和感があるな。
亡くなったので今までの疲れが出た、という描写じゃない様な。
死亡診断書なんて後で貰うこともあるし。
799 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 10:38:21 ID:17J5/Cjl
>具合の悪そうな奥さんを、息子さんと2人で病棟に移し
だから2人は霊安室にいたのだろ。
語り手も、病室に行こうとしているとイメージするから看護士かと勘違いするが、
普通に医師であると思われる。
800 :既にその名前は使われています:2010/04/14(水) 10:44:19 ID:apPg4jNB
>>797
『家に帰れるように~渡した』とある通り、
運搬中に検問や事故にあったとき説明に困るから、御遺体を移動する時は死亡診断書があった方がいい。
ないと嫌がる業者もいるだろう。