クリニックの脱毛ってどんなことをするの?高須院長に聞きました!
夏が終わり、女性はムダ毛のお手入れを少しサボることのできる季節になりました。夏の間の手間を思い出して「今年は脱毛すればよかったなぁ」と考えた人もいるのではないでしょうか?
では、クリニックの脱毛というのは、どのようなことを行うのでしょうか? クリニックでの脱毛について、高須クリニックの高須克弥院長にお話を伺いました。
■そもそも脱毛と除毛は全く違うもの
――家庭で脱毛器具などを使っている女性も多いと思いますが、クリニックではどのような脱毛を行うのでしょうか?
高須院長 まず、皆さんが一般家庭で行っているものは、「脱毛」ではなく「除毛」です。永久脱毛をするには、「毛根を破壊」しないといけませんが、家庭で使っているような器具は、毛根を破壊するようなものではないので、それは「除毛」なのです。
――全くの別物なんですね。
高須院長 脱毛も、正確には「永久脱毛」なんですよ。エステティックサロンなどでも、最近は「除毛」という言葉を使っています。医療で行っているものであると、明確にしておく必要がありますからね。毛根を破壊するのは、医療行為に当たりますので。
――「脱毛」とひとくくりにするのは紛らわしいですもんね。
高須院長 現在は、ちゃんと「住み分け」ができています。
――では、「永久脱毛」はどのような処置を行うのでしょうか?
高須院長 古いのだと、毛穴に「針」を刺して電気を流し、毛根を焼きつぶしてしまう方法がありました。これは伝統的な永久脱毛の方法でしたね。現在では、黒い部分を選択式に分解する色素レーザーを使って、皮膚の深いところの毛根を焼く方法が主流になっています。
――この永久脱毛方法は、どんな人にでも有効なのですか?
高須院長 黒い部分に反応するレーザーを使用するので、白髪には効果はありません。また、日焼けした肌なども危険です。白い肌に黒い毛が生えているのが、レーザー脱毛の最高の条件ですね。
――このレーザー脱毛は、「痛み」はないのでしょうか?
高須院長 多少の熱さはありますが、針を刺す痛みを知っている人は、ずいぶんと楽になったと言っていますよ。
――毛穴一つ一つに針を刺すのはものすごい苦痛でしょうね。永久脱毛すれば、毛は生えてこないのでしょうか?
高須院長 強い刺激を与えて毛根を根こそぎ死滅させれば生えてきませんが、それだと肌へのダメージが大きいので、まずは肌への刺激が少ないレーザーをかけます。そうすると、一部の毛根が残りますね。その後、残った毛が生えてきたら再度レーザーをかけてまた残っている毛根を死滅させます。これを繰り返すことで、毛が生えないようにすることができます。
――何度も繰り返す必要があるのですね。
高須院長 何回か繰り返せば確実に生えてこなくなりますし、皮膚への刺激も少ないですから、永久脱毛としては一番確実な方法ですね。
処理が面倒なムダ毛ですが、クリニックで永久脱毛を行えば、その手間を省くことができます。毎年夏になって「毛の問題が!」と焦りたくない人は、永久脱毛を検討してみるといいかもしれませんね。