意外に多かった流産率。なぜ起こってしまうの?「30歳では1/7、40歳では1/3、45歳では1/2の確率」
流産は女性にとってはとってもつらい経験。でも実は私たちが思うより流産の起こる確率は高かったのです。新しい命をおなかの中で育てるというその行為は、それほど単純なものではないのです。その率も年齢が上がるに連れて高くなるようです。
流産とは妊娠20週以前の事を言います。しかしほとんどの流産は12週以前におこります。
成立した妊娠の1/6が流産になり、実に1/3の女性が妊娠可能期間中に流産を経験しています。しかし、流産は過去に思われていたより多く、現在の感度の良い妊娠検査薬ではかなり早期に発見できるため、現在では妊娠の50%が流産になり、妊娠に気づく前に流産をしている事になります。
また流産には年齢も多いに影響し、20歳では1/10、30歳では1/7、40歳では1/3、45歳では1/2の確率でおこると言われています。
流産の原因は様々ですが、最も多いのは赤ちゃんの染色体や遺伝子の異常によるものです。妊娠した瞬間父親の精子からのDNAと母親の卵子のDNAが融合されます。ところが、この卵子や精子のDNAが分離したり、複合してしまうとDNAが余分になったり、不足し、自然現象としての流産がおこります。
そのほか、おなかの中で赤ちゃんの心拍が止まってしまう稽留流産や、子宮内で着床せず卵管などに着床する子宮外妊娠は掻爬(そうは)手術を受けます。
流産のほとんどは母親のせいでなく、運動や日常生活、つらいものを食べる事などで流産する事はなく、したがって予防策と呼べるものもありません。しかし、喫煙、飲酒、カフェイン、肥満は流産のリスクを高めるものなので、これらは避けた方が良いでしょう。