朝晩の冷え込みや昼夜の寒暖差から、この時期に風邪をひいてしまう人が少なくありません。“風邪はひき始めが肝心”とよく言われているように、風邪かなと感じたときにどのような対処法をとるかによって、早く治るか、悪化してしまうかが左右されます。
そして、良かれと思って行っていることが、実は風邪を悪化させてしまう可能性も! そこで今回は、風邪を早く治すために行うべき対処法を4つご紹介します。
■“汗をたっぷりかく”は間違い!
たくさん着こんで汗を出すと風邪が治ると思っている人が少なくありませんが、実はこれはNG! 無理に汗をたくさん出しても風邪は治りません。むしろ、脱水症状に陥る危険性が出てきてしまいます。無理に汗を出すのではなく、しっかり水分補給をして安静にすることが大切です。
それでは、風邪を早く治すために有効な対処法をご紹介します。
■風邪のひき始めの対処法
(1)部屋の湿度を50%以上に保つ
風邪のウィルスは湿度に弱いと言われています。50%以上に保つことで、ウィルスの働きを弱めることができるので、加湿器を使用するとよいでしょう。また、くしゃみをしたとき、空気が乾燥しているとウィルスが空気中を舞い、湿度が高いと床に落ちるので、風邪の感染防止にも湿度管理は大切です。
(2)食事のポイントは“体をあたためる”“消化されやすい”
体を内側からあたためることで、免疫細胞が活性化してウィルスを撃退します。体をあたためる働きのあるしょうがや、免疫力を高めるネギ、にんにくを使ったスープなどがおすすめです。また、消化されやすいものを選ぶのもポイント。食べ物の消化にはかなりのエネルギーが消費されるので、体力が奪われてしまいます。お肉や食物繊維など消化に時間がかかるものより、スープやおかゆなど消化されやすいものを選ぶとよいです。
(3)熱が上がってきたら脇、首を冷やす
体をあたためることは大切ですが、熱が上昇することで体力はどんどん奪われてしまいます。また、発汗して脱水症状を引き起こす可能性もあります。熱が上昇してきた場合は無理に汗をかくのではなく、冷たいタオルで脇や首の頸動脈付近を冷やし、体温調節をすることが大切です。
(4)たっぷりと睡眠をとる
風邪で消耗した体力回復に睡眠は欠かせません。睡眠中は成長ホルモンをはじめとしたホルモンが多く分泌されます。睡眠をしっかりとることで、体の免疫力も高まります。風邪のウィルスと闘うためにも、体力を回復させ、免疫力を高めることが大切です。
以上、風邪を早く治すための対処法をご紹介しました。風邪はひき始めの対応が肝心です。風邪かなと感じたら我慢せずに、これらの対処法を取り入れてみてくださいね。