徐々に肌寒くなり、人恋しい季節、秋。先のクリスマスや年末、「ひとりは嫌だから今のうちに彼氏が欲しい!」という人もいるのではないでしょうか。でも、その考え方は、中身のない恋愛で時間や自分自身を無駄遣いしてしまう元でもあるのです。そこで今回は、リチャード・テンプラーの著書『上手な愛し方』を参考に、本当に好きな人とじっくり恋愛するための方法をご紹介します。


◆1.大切にしてくれない相手とは別れる

「まだ付き合い始めたばかりなのにパートナーが大事にしてくれないなら、そのまま一緒にいても事態は悪くなるばかりだ。(中略)やる気のない相手に、自分を安売りしてはいけない。そんなことをすれば、長年の間に自信と自尊心が傷つき、幸せは遠のいていく。」

「なんだか大事にされてないような気もしなくもないけど、何かきっかけがあれば変わるでしょ」「私だって尽くしてるんだし、相手も返してくれるはず」なんて考えでずるずる付き合っていても、残念ながら二人の関係が改善されることはないでしょう。大切にしてくれない相手に大切にしてもらおうと健気に尽くしても、自分が疲れて、大切にされないことに悲しくなるだけです。


◆2.セックスの相性で選ばない

「出会った相手に性的魅力が感じられないと、恋愛に発展する可能性は低い。しかし、性的魅力を愛情とかんちがいするほど危険なことはない。セックスの相性がいいからといって、パートナーとしての相性もいいわけではないのだ。」

確かに、「性の不一致」が離婚の原因に挙げられることがあるように、セックスの相性は大きな要素ではあります。でも、それだけで相手を選ぶのはかなり危険。セックスに重きをおきすぎると、二人の付き合いは単に「セックスするためだけ」のセフレになってしまったり、彼が飽きてしまってあっさりフラれてしまうことにも繋がります。


◆3.笑顔にしてくれる人を選ぶ

「最高なのは、あなたがあなた自身のことを笑えるようにしてくれる相手だ。そんなパートナーを見つければ、もう人生は順調だ。」

「どんな人が理想?」と聞けば、お金を持っている、イケメン、優しい、面白い・・・と、条件はたくさん出てくるかもしれませんが、本命に求めるべきは、自分自身の失敗も笑わせてくれる、「笑顔にしてくれる」人。その人の肩書きや持っているもので笑えるのではなく、その人といれば、いろいろなことが楽しい、と感じられる人なら、周りの環境が変わっても、それは一緒に幸せでいられる人です。


◆4.一人で楽しめる人になる

「”ひとりでも楽しく幸せでいられる人になる必要がある”ということだ。そうすれば、満足できない相手にがまんする必要はなくなる。ひとりでも楽しく生きていけるからこそ、ほんとうに愛する相手と、ふたりで幸せに生きていこうと決断できるのだ。」

「ひとりでも楽しめる人になる」というのは、単に「適当な人と長く続かない恋愛を繰り返すぐらいなら、ひとりの時間を充実させなさい」という意味ではありません。一人でも楽しくいられるようになれば、それまでのように、人恋しさからなんとなく「好きかも」と思うことも、「この人でいいや」と妥協したり、「大事にされてないけど、この人と別れたらひとりだから」と虚しいお付き合いをする必要もなくなり、本当に自分が好きだ、大切だと思う相手と、密度の濃い恋愛ができるということ。一人が楽しめるようになってこそ、自分にぴったり合う人と、じっくり恋愛できるんですね。


◆おわりに

いかがでしたか?人恋しさが深まる秋は出会いの季節でもありますが、「いつも長く続かないけど、本当はじっくり付き合っていきたい」と言うのなら、今一度、寂しさに振り回されていないか、自分自身について考えてみる必要があるかもしれませんね。