<4689> ヤフー 515 0 下げ止まる。EC事業の新料金体系発表を受けて、短期的な収益悪化懸念から2日間 での下落率は一時14%にまで達していた。突っ込み警戒感が強まる中、前日には通販 サイトへの出店希望数が1日で約2万6千件に上ったと発表、反発のきっかけ材料につ ながっている。売り手の拡大に伴う「商品の品揃え」拡充といった流れを、評価する 動きも強まりつつあるようだ。 <3715> ドワンゴ 1940 +271 急伸。特に目立った材料は観測されないが、本日は医薬品や情報通信などディフェン シブ系の出遅れ銘柄でリバウンドが目立つものが多くなっている。また、みずほ証券 では中小型株マンスリーにおいて、注目銘柄の一つとして取り上げている。ニコニコ 生放送等よる社会基盤としての性格の強まり、スマートデバイスの普及による視聴機 会の拡がりで、「niconico」の商業的価値が高まっていく可能性としている。 <4574> 大幸薬品 1665 +66 大幅続伸、直近高値を更新して5月29日以来の高値水準に。前日に上半期の業績上方 修正を発表したことが買い材料に。営業利益は従来予想の11億円から14.2億円、前年 同期比2.6倍にまで増額している。感染管理事業の上振れが上方修正の主因、季節性 インフルエンザ等の感染症に備える小売店からの受注が例年よりも早まってきている ようだ。上半期見通しは8月19日に公表したばかりであり、短期間での大幅上方修正 にはモメンタムの強さが認識される格好へ。 <6217> 津田駒 158 -18 下落率2位。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は6.9億円の赤字となり、 通期では従来の6億円の黒字から4億円の赤字に下方修正している。6-8月期も黒字は 計上しているが、前半の落ち込みはカバーできずに通期では赤字継続へ。受注拡大な どによる収益急回復期待も残っていただけに、失望感が強まる状況となっている。 <4745> 東京個別 229 +15 急伸。前日に上半期の決算を発表、通期予想を上方修正しており、評価材料につなが る格好へ。通期営業利益は従来予想の9億円から11.8億円に増額修正している。新規 入会者数の大幅な増加、夏期講習会の好調などが背景に。さらに、当初計画を1年前 倒しで達成するための中期経営計画を発表したことも評価材料に。 <6963> ローム 3965 -175 売り優勢。前日に上半期業績予想の上方修正を発表しているが、短期的な出尽くし感 にもつながっているようだ。上半期の営業利益は94億円から100億円に、経常利益は 71億円から165億円に増額している。自動車関連やスマホ、タブレット市場向けなど が堅調推移したほか、円安推移に伴う為替差益の計上も経常益の押し上げ要因に。た だ、第1四半期の時点で経常利益は81.1億円を計上していたため、大幅な上方修正は 想定線との見方。いったんは出尽くし感が先行する流れとみられる。