日経平均は3日続伸。終値ベースでは5営業日ぶりに14100円を回復した。米国債デフ ォルトへの懸念がくすぶるなか、今晩行われるオバマ大統領と共和党指導部による会 合での協議進展への期待が高まった。円相場が円安傾向で推移していることも安心感 に。医薬品が上昇率トップとなるなど、これまで売り込まれていたセクターや銘柄な どを中心に、買い戻しや見直し買いの流れが強まった。 大引けの日経平均は前日比156.87円高の14194.71円。東証1部の売買高は22億5097万 株、売買代金は1兆7929億円。売買代金の1兆8000億円割れは9月12日(1兆7449億円) 以来、約1ヶ月ぶりの薄商い。業種別では、医薬品のほか、食料品、海運、輸送用機 器、精密機器、その他製品、小売が堅調。一方、非鉄金属、その他金融、銀行、鉄鋼 が小安かった。 個別では前日に5%を超える下落をみせたソフトバンク<9984>が反発。引け後に決算 発表を控えていたファーストリテイリング<9983>は警戒感から弱い値動きに。決算発 表が本格化するなか、東京個別<4745>、大幸薬品<4574>、ITメディア<2148>など、好 決算や上方修正を発表した企業への物色が目立つ。そのほか、ヤフー<4689>のネット 戦略転換をキッカケに、この日もネット関連への物色が活発だった。