東証1部の出来高は12億6305万株。売買代金は8721億円。騰落銘柄数は値上がり929銘柄、値下がり675銘柄、変わらず148銘柄。

市場からは「一部リスク回避の動きはあるが、売り方も売り切れなくなってきたようだ。米国のデフォルト(債務不履行)は考えられず、米財政問題が近く解決する可能性は否定できない。与野党合意となれば、株価上昇につながるだけに買い場をにらんだ動きともいえよう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

業種別では、三井不<8801、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>などの不動産株が上昇し、値上がり率トップ。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>などの証券株や、オリックス<8591、株価 - チャート>、興銀リース<8425、株価 - チャート>などのその他金融株も堅調。トヨタ<7203、株価 - チャート>、日産自<7201、株価 - チャート>などの自動車株も値を上げた。NY原油先物高を映し、国際帝石<1605、株価 - チャート>、石油資源<1662、株価 - チャート>などの鉱業株や、昭シェル<5002、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>などの石油株も引き締まった。個別では、ボルテージ<3639、株価 - チャート>が一時ストップ高となり、ブレインパッド<3655、株価 - チャート>も急騰。13年9月中間期の連結業績予想を上方修正した太平洋セメ<5233、株価 - チャート>が買われ、同社系列のデイシイ<5234、株価 - チャート>も高い。

半面、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、ヤフー<4689、株価 - チャート>などの情報通信株が下落し、値下がり率トップ。東電<9501、株価 - チャート>、中部電<9502、株価 - チャート>などの電力株も軟調。サントリーBF<2587、株価 - チャート>、明治HD<2269、株価 - チャート>などの食料品株や、Jフロント<3086、株価 - チャート>、Uアローズ<7606、株価 - チャート>などの小売株も値を下げた。空運株では、JAL<9201、株価 - チャート>が安い。個別では、13年8月中間期ならびに14年2月期の連結業績予想を下方修正し、配当減額のエコーTD<7427、株価 - チャート>や、CVSベイ<2687、株価 - チャート>、パル<2726、株価 - チャート>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。