タムロン<7740、株価 - チャート>は光学技術に電子技術、精密機械工学を融合したレンズ製造大手。デジカメ各社にOEM(相手先ブランドによる生産)でレンズを供給するほか、監視カメラ分野にも力を注いでいる。

13年12月期予想の連結経常利益は前期比13.4%増の61億円。スマートフォンの普及拡大が逆風となり、レンズ関連が伸び悩む半面、監視カメラの高画質化ニーズを追い風に、一体型監視カメラレンズの販売が好調に推移。一眼レフやミラーレス用交換レンズも持ち直す見通し。

想定為替レートは1ドル=98円、1ユーロ=125円。為替感応度は、「下期だけの試算では、1円の変動でドルベースで2000万円、ユーロベースで5000万円の営業利益の変動要因になる」(経営企画部)という。足元の業績状況については、「10月31日発表予定の第3四半期決算で明らかにする」(同)としている。

12月期末配当の30円(年50円)は継続する予定。年2.3%台の予想配当利回りが下支え。深押しなく、短期調整を経て自律反発の動きが期待される。

8日の終値は、前日比3円高の2092円。