日経平均は小幅に続落。10.31円安の13843.01円(出来高概算14億4000万株)で前場 の取引を終えた。米国では政府機関閉鎖の解除のメドは依然として立っていない状況で あり、デフォルト懸念がくすぶっていることが警戒されている。円相場は1ドル96円70 銭辺りと円高に振れるなか、売り優勢のスタートとなった。 ただ、急ピッチの調整に対する値ごろ感も出てきており、前場半ばに一時13748.94円 まで下げ幅を広げる局面をみせたが、前引けに掛けては下げ幅を縮めている。東証1部 の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているが、減少傾向にある。規模別指数では 大型株指数はマイナスだが、中型、小型株指数はプラス圏での推移に。また、セクター では寄り付き直後こそ上昇は電力ガス、医薬品、銀行などにとどまっていた。しかし、 前引けでは医薬品、銀行は下げに転じたものの、電力ガスのほか、海運、建設、不動 産、証券、その他金融、ゴム製品、機械、化学、倉庫運輸、ガラス土石、非鉄金属、水 産農林、卸売、繊維製品がプラスに転じている。 日経平均は値ごろ感からの買いによって下げ渋りをみせている。一目均衡表では雲上 限レベルでの推移であり、いったんはリバウンドを試すタイミングにもなっている。た だし、前日に強い値動きをみせていたソフトバンク<9984>が利益確定の売りが優勢に。 ファナック<6954>なども弱く、日経平均の重しに。 また、値ごろ感からの買いが入りやすいものの、米国では政府機関閉鎖の解除のメド は依然として立っていない状況のなか、オーバーナイトのポジションは取りづらいだろ う。材料系の建設株などが一斉動意をみせているが、自律反発狙いの範囲とみられ、日 経平均が東京五輪決定を手掛かりとした上昇分を帳消しにするなか、仕切り直しのタイ ミングとなったようだ。あくまでも材料系の銘柄での短期的な値幅取り狙いといったと ころか。