SHOEI<7839、株価 - チャート>は高価格帯の二輪車用ヘルメットが主力。
13年9月期予想の連結経常利益は前期比8.4倍の12億円を見込んでいる。「防衛省向け特需が業績を押し上げる」(平野明人取締役)という。大震災や自然災害などで、自衛隊の活動が増え、消耗品のヘルメットの買い替え需要期に当たる。11月14日に本決算、11月25日にアナリスト向け説明を予定しており、「足元の詳細は差し控えたい」(同)という。
一方、14年9月期は反動減が見込まれるが、二輪車向けでの高付加価値品を伸ばすほか、海外需要もサポートする見通し。北米では代理店の仕入れ調整が一段落し、欧州と同様の新製品効果も浸透。円安の流れが続けば、業績面にプラス効果をもたらす。
テクニカル上では、25日移動平均線を挟み、一進一退の動き。全体相場や14年9月期の業績予想次第で株価の方向性も変わってくるが、仮に売られたとしても75日移動平均線がサポートラインとして意識され、下値は限られそうだ。半面、業績が底堅く推移すれば、直近高値(968円、9月24日)抜けを目指す動きが期待される。
7日の株価は、前週末比7円高の907円ザラバ引け。