自衛隊の情報収集能力に問題はないのだろうか。日本のインテリジェンスを担うのは防衛省情報本部だ。

情報本部は、東京・市ヶ谷の防衛省内にある本部のほか、全国6か所に設けられた通信所からなる。これら情報本部の組織には、外国語を専門とする事務官のほか、情報畑の陸・海・空の自衛官を配置、日々、任務に当たっている。

一見、「情報のプロ」と思える彼らだが、その実態はとても安全保障に携わる者のそれとは思えない。関係者に取材すると、情けなくなる話が出てきた。