地方の通信所に勤務する情報本部員はその実態についてこう語る。
「毎日、諸外国からの通信を傍受しているが、大した情報はほとんどない。だから、もっぱら国内の政治・治安情勢に関わる情報収集に徹している。といっても、日課は、情報収集と称して『ミヤネ屋』を見たり、2ちゃんねるをチェックすること(苦笑)」
別の情報本部の海曹長も言う。
「たまに外国語の資料を翻訳・分析して、偉いさんに上げていれば文句は言われないんです。陸上勤務で9時5時の世界。これくらい楽させてもらわないと」
外国語を専門とする情報本部員でも、外国語が大の苦手という隊員も。海上自衛官として入隊したものの、艦酔いがひどく、艦艇勤務に耐えられないから情報本部入りした者も少なくないという。