このマイナビさんの記事は興味深い。これから分かることは、やはりiphone5S・5Cのdocomoでの販売が突貫工事であった可能性がある。
編集部にて、NTTドコモ版のiPhone 5sの一部個体で、LTEのデータ通信を利用できないという現象を確認した。画面最上部のキャリア名が表示される部分に「docomo 3G」と表示され、音声通信は利用できるがデータ通信は行えないという現象で、設定変更で使えるようになったとの記事です。
その設定についての説明では、ホーム画面から「設定」→「一般」→「情報」の順にタップし、端末の詳細情報を表示。ページ内の「キャリア」の項目が「Carrier 15.0」と表示されている場合は、本稿で紹介する方法で不具合を解決できる可能性が高い。
ちなみに、この項目で表示されているのはベースバンドチップを制御するファームウェアのバージョンである。記事掲載時点で、正常であれば「ドコモ 15.1.0」と表示されるはずのものだ。この項目が「Carrier 15.0」と表示されている場合は、ファームウェアのバージョンが古く、これが原因でデータ通信が上手くいっていない可能性が高い。とのことです。

ここで注目したいのは、何故?「ドコモ 15.1.0」と表示されなかったのか?その原因であるファームウェアが何故?最新でなかったのか?という点である。
ベースバンドチップはキャリア(docomo)が通信を実現するために必要なチップで、このチップがdocomoの通信形式に合わなければ繋がらないのが当然であり、供給する側のアップルが販売前にやるべきことである。
また、ファームウェアの更新でdocomo用の通信形式にチップを書き換えたと言うことから、iphone生産過程でdocomo用チップの準備ができていなかった物と、準備できたチップを搭載したために個体差ができたケース。もう一つは、全てのiphoneにファームウェア更新でdocomo対応をした二つのケースが考えられるが、現実的には前者のパターンだと思います。
もし、私の妄想通りであるならばios7同様で、短期間で焦りすぎた結果が、ありとあらゆる所に不具合として表れているとしか思えません。
もう一つついでに言えば、SBやauでは発表されていないことから、SBとauのベースバンドチップはdocomo(ベースバンドとアプリチップを分けている)と異なるチップかもしれません。
更に妄想を膨らませると、アップルは各キャリアの必要数を提供した後で、docomoが急に追加を申し出たために他の個体(iphone)を回したか?こんなことを思っていまいます。うだうだ書いたが、共通して言えることは、docomoのiphone販売は準備期間が短期間であったこと、docomoとアップルの連携が急に決まったとしか思えません。