4日の日経平均株価は前日比127円52銭安の1万4029円73銭で寄り付いたあと、一時1万4014円66銭(前日比142円59銭安)まで下落した。その後は円伸び悩みとともに下げ渋っているが、戻りは限定されている。寄り付きは、米国株安や円高を受け、売りが先行した。市場では、「海外投資家による自動車株売りが目立つ」(国内証券)との声が聞かれた。3日の米国株式市場では、連邦政府機関の一部閉鎖が長引いた場合、実体経済に悪影響を及ぼすとの警戒感が強まり、NYダウが終値で9月6日以来の1万5000ドル台割れとなり、ナスダック総合指数も続落した。

業種別では、ブリヂス<5108、株価 - チャート>、浜ゴム<5101、株価 - チャート>などのタイヤ株が下落。トヨタ<7203、株価 - チャート>、日産自<7201、株価 - チャート>などの自動車株や、パナソニック<6752、株価 - チャート>、GSユアサ<6674、株価 - チャート>などの電機株もさえない。JFE<5411、株価 - チャート>などの鉄鋼株や、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株も軟調。野村<8604、株価 - チャート>などの証券株や、三菱地所<8802、株価 - チャート>などの不動産株も売られている。個別では、13年8月中間期の連結営業・経常利益予想を下方修正したCVSベイ<2687、株価 - チャート>が下落。18年満期のユーロ米建て転換社債型新株予約権付社債を発行するミスミG<9962、株価 - チャート>も安く、チタン工業<4098、株価 - チャート>、高田機工<5923、株価 - チャート>などの下げも目立つ。

半面、国際帝石<1605、株価 - チャート>などの鉱業株や、昭シェル<5002、株価 - チャート>などの石油株が堅調。個別では、13年8月中間期の連結決算で営業利益12.3%増、あわせて自社株買いを発表したイズミ<8273、株価 - チャート>が5日ぶりに急反発。エチレン生産設備2000億円超を受注と伝えられた日揮<1963、株価 - チャート>や、14年3月期の連結業績予想を上方修正した熊谷組<1861、株価 - チャート>も上昇。TAC<4319、株価 - チャート>、ソースネクスト<4344、株価 - チャート>、ジーンズメイト<7448、株価 - チャート>などの上げも目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1310万株、買い1460万株で、差し引き150万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時21分時点の東京外国為替市場は、1ドル=97円台前半(前日終値は1ドル=97円84銭-85銭)、1ユーロ=132円台後半(同1ユーロ=133円13銭-17銭)で取引されている。