<ユーロ圏債券>  ユーロ圏の経済指標が好調だったことを受け、高格付けのユーロ圏債券が売られた。

マークイットが発表した9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)改定値は総合が52.2に上昇し、2011年6月以来の高水準となった。欧州連合(EU)統計局発表の8月のユーロ圏小売売上高は前月比0.7%増と、予想の0.2%増を大きく上回った。

サンライズ・ブローカーズの債券リサーチ部門責任者のジャンルカ・ジグリオ氏は、「ユーロ圏の経済指標は良好だった。特に小売売上高が予想以上に好調だったことが、債券市場の重しとなった」と述べた。

この日はスペイン、フランス、英国が国債入札を実施。独金融市場が祝日のために休場となっていることで薄商いとなるなか、市場の重しとなる場面もあった。

独10年債利回りは1.1ベーシスポイント(bp)上昇の1.81%。独連邦債先物は9ティック安の140.23で清算した。

仏10年債利回りは2bp上昇の2.36%。この他、べルギー、オランダ、オーストリアなどの高格付けを得ている国の国債利回りも上昇した。

格付けが低い国の国債では、アイルランド10年債利回りが2bp低下の3.78%。

スペイン10年債利回りは横ばいの4.26%。イタリア10年債利回りも横ばいの4.38%となった。