3日午前の米国金融市場で、米連邦債務引き上げに対する懸念が高まるなか、1カ月物短期証券(Tビル)利回りが前年11月以来の水準に上昇した。

議会で暫定予算案が不成立となったことを受け政府機関が1日から一部閉鎖される事態となるなか、市場では連邦債務上限引き上げが17日とされる期限までに合意されない可能性もあるとの懸念が出ている。

R.W.プレスプリッチの国債トレーディング部門責任者のラリー・ミルステイン氏は、政府機関閉鎖よりも債務上限引き上げ問題の方が「かなり大きな懸念となっている」と述べた。

こうしたなか、17日から月末にかけて償還期限を迎える財務省証券の利回りが上昇。31日に期限を迎える1カ月物Tビル の利回りは一時0.17%と、前年11月以来の水準に上昇した。

翌週に償還を迎えるTビルの利回りは0.04%近辺となっている。