<3632> グリー 695 -40 さえない、連日の安値更新へ。全体の1割強に相当する単体従業員200人程度の希望退 職者を募集すると発表している。年間の固定費削減効果は20億円程度とも試算されて いる。思い切ったコスト削減策と捉える向きもある一方で、想定以上の環境の厳しさ を認識する動きが優勢のようだ。また、株価反発の鍵を握るのは新タイトルの成否と みられており、年末の新作タイトルを見極めたいとの動きも。 <1919> ヤマダSXL 170 +26 急伸。ヤマダ電機が住宅リフォーム事業を拡大するとの報道が伝わっている。2014年 度には、住宅関連事業の売上構成比を15%に引き上げる方針と。ヤマダ電機傘下で住 宅関連事業を手掛ける同社には、メリット享受への期待感が先行する形に。なお、ヤ マダ電機は投資判断格下げなどもあって軟調スタートに。 <9983> ファーストリテ 35250 -300 売り先行。前日には9月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比4.4%増と5ヵ 月連続でのプラス成長に。ただ、前月の28.9%増などとの比較では、ポジティブなイ ンパクトは限定的にとどまる。客単価の低下傾向継続なども弱材料に。一方メリルで は、ひとまず新年度の立ち上がりは順調として、目標株価を従来の40000円から44000 円に引き上げている。 <6753> シャープ 329 -15 続落で5月2日以来の安値水準に。節目となっていた350円レベルを割り込んだこと で、見切り売り圧力などが強まる展開と観測される。公募増資や売出の実施を予定し ており、来週初からは価格決定期間入りとなる。目先は需給懸念なども強まりやすい 状況か。また、中国では国慶節の大型連休に入り、家電販売の動向などに関心も集ま るが、今年は省エネ家電の購入補助制度終了などで、苦戦も予想されているもよう。 <6724> エプソン 1694 +80 買い優勢。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォー ム」に格上げ、目標株価も1400円から1800円に引き上げている。これまで、IJPで のビッグタンクモデル比率上昇に伴う収益改善効果を過小評価していたと。第2四半 期営業利益は会社ガイダンス50億円を大幅に上振れる116億円と予想、通期予想も市 場コンセンサスの450億円程度に対して、511億円を見込んでいるようだ。 <6367> ダイキン 5270 +240 朝方から強い動きが目立っている。今期のフリーキャッシュフローは、前期1152億円 の赤字から、約500億円の3期ぶりの黒字になる見通しと報じられている。海外エアコ ン販売の伸び、在庫圧縮などが奏効のもよう。また、メリルの第2四半期決算プレビ ューレポートもプラス材料視されている。上半期営業利益は会社計画760億円を上回 る850億円と予想、空調事業の好調が再確認できるものになると。 <2193> クックパッド 3425 -165 後場は一段安の展開に。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ で、目標株価を4000円としている。今期以降の業績予想は上方修正しているが、既存 の収益基盤、サービス内容による成長性は株価に織り込まれたと判断のもよう。新た な収益基盤の構築、プレミアムサービスの展開などが再評価のポイントになると。