3日後場の日経平均株価は前日比13円24銭安の1万4157円25銭と小幅続落。中盤以降はプラス圏で推移する場面もみられたが、引けにかけ弱含んだ。後場寄り付き直後の売買一巡後は小幅安での推移が続いた。1日の経済対策発表を受けて国内発の買い材料が不足していることに加え、米国の財政をめぐる与野党協議が難航してることから買いが手控えられた。午後2時近くになり、株価指数先物への買いもありプラス圏に浮上。その後、円が対ドルできょうの安値水準となったことから午後2時24分には同49円40銭高の1万4219円89銭ときょうの高値まで上昇した。しかし、材料不足感や米財政協議への懸念などが重しとなり、引けにかけ再びマイナス圏に沈んだ。東証1部の出来高は24億2350万株。売買代金は2兆396億円。騰落銘柄数は値上がり526銘柄、値下がり1106銘柄、変わらず120銘柄。

市場からは「押し目買いが入る一方で、米国問題があり上値を追えない。米国での財政協議に進展があれば大きくリバウンドすると見込まれるが、そうでなければあすも、もみ合い基調が続き、材料株でつなぐ展開となる。日銀の金融政策決定会合の結果が発表されるが、政策変更の可能性は低いとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

業種別では、NKSJHD<8630、株価 - チャート>、東京海上<8766、株価 - チャート>など保険株、三井松島<1518、株価 - チャート>、海洋掘削<1606、株価 - チャート>など鉱業株、出光興産<5019、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>など石油株が東証業種別株価指数で値下がり率上位。個別では、希望退職者募集が嫌気されたグリー<3632、株価 - チャート>のほか、チタン工業<4098、株価 - チャート>、アキレス<5142、株価 - チャート>、ミツバ<7280、株価 - チャート>が東証1部値下がり率上位となった。

半面、KDDI<9433、株価 - チャート>、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>など情報通信株、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、JFE<5411、株価 - チャート>など鉄鋼株、東京計器<7721、株価 - チャート>、オリンパス<7733、株価 - チャート>など精密株が値上がり率上位。なお、ソフトバンクは時価総額が三菱UFJ<8306、株価 - チャート>を抜き、東証1部でトヨタ<7203、株価 - チャート>に次ぐ2位に浮上した。個別では、親会社ヤマダ電機<9831、株価 - チャート>の住宅リフォーム事業拡大報道を受けたヤマダSXL<1919、株価 - チャート>のほか、ソースネクスト<4344、株価 - チャート>、クレオス<8101、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位。クレディ・スイス証券が判断を引き上げたエプソン<6724、株価 - チャート>、14年3月期の純現金収支が約500億円の黒字見通しと報じられたダイキン<6367、株価 - チャート>も買われた。

なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。