3日の日経平均株価は軟調スタート。寄り付きは前日比30円38銭安の1万4140円11銭。前日の米国株安に加え円が対ドルで高止まりしていることから売りが先行した。その後、一時プラス転換したが再びマイナス圏に。円の強含みを背景に下げ幅を拡大し、午前9時19分には同88円18銭安の1万4082円31銭まで下落した。ただ、前日に大幅安となった反動から下値では拾う動きがあり、下げ渋っている。前日の米国株式市場でNYダウは前日比58.56ドル安の1万5133.14ドルと反落。予算成立に向けた与野党協議が進展せず、政府機関の一部閉鎖が長期化するとの懸念が強まった。

業種別では、旭硝子<5201、株価 - チャート>、日電硝子<5214、株価 - チャート>などガラス株、三菱地所<8802、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>など不動産株、アイフル<8515、株価 - チャート>、アコム<8572、株価 - チャート>などその他金融株が東証業種別株価指数で値下がり率上位。個別では、単体従業員200名程度の希望退職者を募集したグリー<3632、株価 - チャート>が4日続落。カカクコム<2371、株価 - チャート>、サニックス<4651、株価 - チャート>、チタン工業<4098、株価 - チャート>が東証1部値下がり率上位。

半面、JR東日本<9020、株価 - チャート>、JR東海<9022、株価 - チャート>など陸運株、住友鉱<5713、株価 - チャート>、DOWA<5714、株価 - チャート>など非鉄株、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、JFE<5411、株価 - チャート>など鉄鋼株が値上がり率上位。個別では、親会社ヤマダ電機<9831、株価 - チャート>の住宅リフォーム事業拡大報道が材料視されたヤマダSXL<1919、株価 - チャート>のほか、クレオス<8101、株価 - チャート>、GCA<2174、株価 - チャート>、高周波<5476、株価 - チャート>などがなどが東証1部値上がり率上位。介護・医療REIT上場へとの報道が刺激となったニチイ学館<9792、株価 - チャート>、新型の汚染水浄化装置の開発計画を政府に提出したと報じられた日立<6501、株価 - チャート>と東芝<6502、株価 - チャート>も堅調。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1430万株、買い1320万株で、差し引き110万株の売り越し」(外資系証券)。

午前9時20分時点の東京外国為替市場は、1ドル=97円台前半(前日終値は1ドル=97円36銭-38銭)、1ユーロ=132円台前半(同1ユーロ=131円70銭-74銭)で取引されている。