米国株式市場は反落。2日目に入った政府機関の一部閉鎖が長期化するとの懸念が重しとなった。オバマ大統領はこの日夕方、連邦債務上限引き上げと政府機関の再開に向け、与野党の議会幹部と協議を行う。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが発表した9月の民間部門雇用者数が16万6000人増加となり、市場予想の18万人増を下回ったことも嫌気された。4日の雇用統計は予算協議の合意がなければ発表が遅れる見通しで、投資家はADPリポートの結果に注目していた。
ダウ工業株30種<.DJI>は58.56ドル(0.39%)安の1万5133.14ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は2.96ポイント(0.08%)安の3815.02。
S&P総合500種<.SPX>は1.13ポイント(0.07%)安の1693.87。
業種別では製造業セクター<.SPLRCI>が下げを主導し、0.4%下げた。
カナダのスマートフォン(多機能携帯電話)メーカー、ブラックベリー<BB.TO><BBRY.O>はコスト削減関連の4億ドルを税引き前費用に計上するとの先月の発表を嫌気して11カ月ぶりの安値をつけた後、新たな買収提案の可能性が浮上したことから0.3%高で引けた。