今回、最大の争点はオバマケアをめぐる扱いだ。共和党は、オバマ大統領がオバマケアに関する協議を拒否しているとして厳しく批判している。一方、オバマ大統領は、政権が最重要政策と位置付けているオバマケアを守るよう、民主党支持者からも同じく強い圧力を受けている。
大統領がオバマケアをめぐる交渉を拒否していることについて、ホワイトハウス高官らは、応じれば共和党の要求が強まるだけ、と話す。
ホワイトハウスのカーニー報道官は「共和党が、もし政府機関の再開と引き換えに望むものを手に入れたならば、その次には、富裕層向け増税を廃止するよう要求してくるだろう。際限がない」なとど語った。

ホワイトハウスは現在、政府機関閉鎖の影響をただ見守りつつ、共和党が国民の怒りを実感するのを待つ、という戦略に出ているようだ。
以前、オバマ政権の報道官だったロバート・ギブズ氏はMSNBCで「私がホワイトハウスならば、何もせず成り行きを見守る」と述べた。

予算をめぐる攻防が、2014年11月の中間選挙に影響するのは必至だ。中間選挙では通常、政権を担っていない政党が有利とされる。
ニューハンプシャー大学調査センターのディレクター、アンディ・スミス氏は「大統領にとって、政治的な利点がそれほど大きいとは思わない。共和党が深刻な打撃を受けるとは限らない」との見方を示した。