久しぶりに実家に帰ると亡くなった母のことを思い出す。
母は認知症だった。
今は亡き母の書斎に入ったとき、
自分がプレゼントしたカレンダーがないことに気づく。
机の中を開けると、バラバラに刻まれたいくつかのカレンダーが。
数字が順序良く並べてあり、刻まれていたことにショックを受ける。
刻まれていた数字を並べていくと、1階から父の呼ぶ声が。
5年ぶりに手料理が食べられるということもあり、
感傷を胸に押し込み書斎をあとにした。
【解説】
カレンダーの数字には「父に会うな 水銀盛られた 逃げて」
というメッセージが込められていた。