前場の東京株式市場で日経平均は反落。米政府機関の一部閉鎖が短期間にとどまるとの見方から前日の米国株が反発した流れを引き継ぎ、序盤は買いが先行した。
ただ米財政問題やイタリア政局不安など海外要因が引き続き重しとして意識され、日経平均は下げ転換。円相場の強含みも株価の上値を抑え、実需勢が手控えムードのなか、先物市場への断続的な売りが指数を押し下げたとみられている。
安倍首相は1日の記者会見で、消費増税と合わせ、企業向けの減税や5兆円規模の経済対策の策定を表明。首相のリーダーシップを示したことを評価する声はあるものの、内容は事前報道の枠を出ないとみられており、「やや出尽くしのイメージ」(東洋証券・投資情報部ストラテジストの土田祐也氏)との指摘もある。投資家は米債務上限引き上げ問題など海外のリスク要因を注視しており、積極的に上値を買う姿勢は乏しいという。
個別銘柄では、ダイセキ環境ソリューション<1712.T>が年初来高値を更新。1日に発表した2014年2月期業績予想の上方修正を好感した。2013年4─9月期の東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの入場者数が上半期として過去最高となったオリエンタルランド<4661.T>もしっかり。
東証1部の騰落数は、値上がり414銘柄に対し、値下がりが1224銘柄、変わらずが110銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 14382.11 -102.61
寄り付き 14492.47
安値/高値 14359.98─14569.2
東証出来高(万株) 129677
東証売買代金(億円) 9889.77