前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均<.N225> 14484.72 15942.60 10398.61
+28.92 2013年5月23日 2013年1月9日
シカゴ日経平均先物9月限 14470(円建て)
きょうの東京株式市場で日経平均株価は底堅い展開となりそうだ。前日の米国株は米政府
機関の一部閉鎖が短期間にとどまるとの見方から反発しており、日本株の支援材料となる
見通し。日中の外為市場で円安に振れれば上値を試す局面も想定されている。ただ米財政
問題に対する不透明感はぬぐえず、主力株は手掛けにくいとされ、個別株物色が主体とみ
られている。
日経平均の予想レンジは1万4400円─1万4600円。
1日の米国株式市場は反発した。議会で暫定予算が成立せず、一部政府機関が閉鎖に
追い込まれたが、投資家は閉鎖が長期化しない限りこの相場下落は買いの好機とみて、こ
の日は買い優勢に転じた。「米議会の混乱は続くだろうが、ダウ工業株30種<.DJI>は節
目1万5000ドルを維持している。解決は時間の問題ということを株価は物語っている
」と立花証券・顧問の平野憲一氏はいう。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)は大
証終値比40円安の1万4470円とさえないが、下値は限定的とみられている。
日中は為替にらみとなる見通し。1ドル98円前後で推移している円相場が下落すれ
ば、日本株が上値を試す可能性はあるとみられている。一方、「本格的な株価上昇は米債
務上限引き上げ問題が解決してから。それまでは主力株を手掛けにくく、個別株物色でお
茶を濁す展開」(平野氏)といい、全体の方向感は乏しい地合いが続きそうだ。
きょうの主なスケジュールは、海外で欧州中央銀行(ECB)理事会が開催されるほ
か、9月全米雇用報告(ADP)が発表される。中国が国慶節、インドがガンジー誕生日
で休場となる。