トクヤマ<4043、株価 - チャート>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では9月30日付で、投資判断「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は266円から350円に引き上げている。
目標株価引き上げの背景として(1)合理化効果やセメントの好調などにより14年3月期業績が会社側計画を上回るとみること(2)多結晶シリコンのスポット価格が低水準ながらも比較的安定していること(3)半導体向けでは円高是正による相対的な価格交渉力の改善で価格下落が長期契約の範囲内にとどまったこと――などを挙げており、当面は株価にネガティブなカタリストが生じにくいと判断したとコメントしている。
一方で、長期的には同社を評価するうえでの最も重要な問題はマレーシアプロジェクトの収益性であり、いまだその懸念は解消されていないと考えているという。また、合理化効果によるセメントなどの業績改善、半導体向け多結晶シリコンの価格低下が契約範囲内にとどまったことなどから業績予想を上方修正。連結営業利益について、14年3月期150億円(前期比2.2倍、従来111億円、会社側計画は140億円)、15年3月期140億円(従来113億円)、16年3月期160億円(同110億円)と試算している。
10月1日の終値は、前日比3円高の386円。