2014年からスタートするNISA(少額投資非課税制度)。来年から2倍に増税される投資関係の税金がNISAを使えばゼロになる。このNISAの受け付けが、いよいよ10月1日から始まった。そこで、NISAの制度の内容と要注意の落とし穴をまとめて紹介する。口座解説はこの記事を読んでから!
対象は新規購入分のみだが10年で1000万円、
夫婦なら合計で2000万円までの投資が非課税に
NISAの対象は株(ETF、Jリート、外国株も含む)と投信で、新規に購入した分のみだ。現在保有中の株や投信は移管はできないので、一度売却して買い直す必要がある。
NISAは2014年から23年までの期間限定制度。1年間の投資額は100万円までで、投資した年から5年目の年末までが非課税期間だ(投資後から5年間ではない)。この間の売却益や配当金、分配金の税金がゼロとなる。最大で500万円を同時に運用可能で、10年間で合計1000万円も非課税で投資できるのだ。
買い方は自由で、期間や金額を分割して購入してもいいし、短期に売買してもいい。もちろん積み立ても可能な上、同じ商品でも異なる商品の組み合わせでもいい。要は投資額が1年間(各年の1月から12月)で100万円に達するまで自由に購入できるのだ。
購入後の売却も自由で、いつでも、好きな分だけ途中換金できる。
ただし、売却した時点で非課税枠は終了し再利用はできない。もちろん非課税枠が余っていれば、それは利用できる。非課税枠は余らせても翌年へ繰り越しはできない。
さらに、5年間で売却せずに、保有を続けて非課税期間が終了した際には、次の非課税期間へ引き継ぎ(ロールオーバー)ができる。