週明け30日の東南アジア株式市場の株価は総じて下落し、中でもジャカルタ、バンコク、マニラの3市場が特に大きな下げとなった。国営ラクヤット・インドネシア銀行(BRI)<BBRI.●●>など大型株が売られた。

米政府機関が閉鎖される公算が大きいことへの懸念が世界市場を圧迫した。

ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は2.43%安の4316.18で終了。7─9月期は10.4%安となり、四半期ベースの下落率としては2008年12月以来の大きさとなる。

マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は2.95%安の6191.80。第3四半期は4.4%安だった。

バンコク市場のSET指数<.SETI>は2.42%安の1383.16で引けた。第3四半期は4.7%安となった。商いは薄く、空売りがサイアム・コマーシャル銀行<SCB.BK>やカシコン銀行<KBAN.BK>など大型株を押し下げた。

他市場は、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>が1.32%安の3167.87、クアラルンプール総合株価指数(KLCI)<.KLSE>は0.42%安の1768.62。一方、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は1.24%高の492.63。

トレーダーらによると、東南アジアからの海外勢の資金流出が続いている。トムソン・ロイターのデータによると、ジャカルタ市場ではこの日、海外勢が株を8060億ルピア(6986万ドル)分売り越した。同市場では前営業日までの4日間で海外勢の売越額が1億7000万ドルに上っている。