<6074> JSS 687 -10ジェイエスエス<6074>は、スイミングスクール事業を直営と受託で展開する。2013年3月末時点で直営校54カ所、受託校27カ所の事業所を構え、関西地方(25カ所)を中心に展開している。

8月12日に発表した第1四半期(4-6月期)の単体業績は、売上高が17.57億円、営業損益が0.26億円の赤字となった。会員数は、直営校では前年同期比1.5%増の63,566名と好調だったが、受託校では、3月に終了した契約先の会員数減が影響し、同7.2%減の33,660名となり、合計では同1.7%減の97,226名となった。利益面では、賞与や株式公開準備費用が増加したことにより、営業赤字となった。

通期業績予想は、6月に発表した計画を据え置き、売上高が前期比3.0%増の72.86億円、営業利益が同17.8%増の3.64億円としている。ロンドン五輪代表の渡部香生子選手や北京五輪代表の種田恵選手ら有力選手も輩出したほか、8月の世界水泳選手権では、所属する瀬戸大也選手が金メダルを獲得するなど、2020年の東京五輪開催に向けて、更なる選手育成に伴って会員増加が期待される。

今後については、主力のスイミングスクール事業において、相対的に手薄となっている関東地方を中心として地域密着型の「コンパクトプール」の新規開設を強化するほか、少子高齢化に対応すべくシニア会員の拡大を図っていく。スイミングスクール事業以外としては、スポーツ用品の販売やイベントの開催なども強化していく。