クレジットカードを選ぶ際に、誰もが重要な基準としているであろう「年会費」。しかし、実は「年会費無料」にこだわりすぎると、還元率が高い、付帯サービスが充実しているなど、本当にお得なクレジットカードを見逃してしまう可能性があるかもしれないので気を付けよう。

年会費無料の「リクルートカード」と

年会費2100円の「リクルートカードプラス」の違いは?

 例えば、今年5月末に「リクルート」が発行した新しいクレジットカードには、年会費無料の「リクルートカード」と、年会費2100円の「リクルートカードプラス」の二種類がある。この2枚のクレジットカードを例にとって、年会費と還元率の「損益分岐点」を考えてみよう。

「リクルートカード」と「リクルートカードプラス」のスペックは下記のようになっている。


 どちらも高還元でおすすめできるクレジットカードだが、年会費無料の「

リクルートカード

」の還元率は1.2%、年会費2100円の「

リクルートカードプラス

」の還元率は2.0%と、還元率が0.8%も異なっている。一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度なので、この2枚のカードの間には一般的なカードの還元率以上の差が存在していることになる。

 もちろん、還元率1.2%の「

リクルートカード

」でも十分に高還元なのだが、はたしてそれで満足してしまっていいのだろうか? それを判断するには、1年間にクレジットカードを利用する総額を考えてみる必要がある。

年会費2100円の「リクルートカードプラス」のほうが

得になる「損益分岐点」は意外に低かった!

「リクルートカード」と「リクルートカードプラス」を比較する場合には、単純に「還元率の差=0.8%」が、「年会費の差=2100円」を超える「損益分岐点」を考えてみればいい。

 それを計算したグラフは次のようになる。

 上記のグラフを見ればわかるように、クレジットカードの年間利用額が26万3000円以上になると年会費無料の「リクルートカード」より、年会費2100円を支払ってでも「リクルートカードプラス」を選ぶのがおすすめだ。