米国株式市場は反落。米財政協議の行方をめぐる不透明感が相場の重しとなった。 ダウ工業株30種<.DJI>は70.06ドル(0.46%)安の1万5258.24ドル。ナスダック総合指数<.IXIC>は5.84ポイント(0.15%)安の3781.59。S&P総合500種<.SPX>は6.92ポイント(0.41%)安の1691.75。
週間では、S&P500が1.1%安。米連邦準備理事会(FRB)が緩和縮小見送りを発表した18日につけた最高値から2%近く値下がりした。ダウ平均は1.3%安、ナスダックは0.2%高。
米上院はこの日、新会計年度が始まる10月1日から11月15日までの資金を手当てする暫定予算案を可決した。上院案では、下院が盛り込んでいたオバマ米大統領の医療保険改革法(オバマケア)向け資金の凍結措置は削除された。
法案は下院に送付され、28日か29日にも採決される可能性がある。ただ、下院共和党は上院案に条件を付帯する公算で、上院はこれを拒否する可能性が高いことから、政府機関の閉鎖が濃厚となる。
百貨店のJCペニー<●●P.N>が急落し13.1%安。この日、新株発行によって最大9億3200万ドルを調達する見通しだと発表した。新株は1株当たり9.65ドルで8400万株発行される予定。JCペニーの発行済株式総数は、主幹事にオプションとして付与される1260万株の追加購入枠を除き、38%増加する見通しで、年末の手元資金は22億ドルになるという。
一方、スポーツ用品大手ナイキ<NKE.N>は4.7%高。前日発表した6─8月期決算は、売上高が前年同期比7.7%増の69億7000万ドルとなった。利益は前年同期の5億6700万ドル(1株当たり0.63ドル)から7億8000万ドル(0.86ドル)に増加し、1株利益はトムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均の0.78ドルを上回った。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)、NYSE・MKT、ナスダックの出来高は約55億株で、年初来平均の約63億株を下回った。
騰落比率は、NYSEが1対2、ナスダックは1対1.6だった。