コロンビアは麻薬と暴力で有名な国で、最大の麻薬供給地であるカリも例外ではない。1992年以降、カリは若いギャングたちの新たな脅威にさらされている。彼らはマシンガンを携えた十代の集団で、134グループにも分かれている。町の殺人事件の13%が麻薬密売、強盗、日常的に暴力を行う2000人以上の若者によるものだ。

 彼らは麻薬カルテルによって資金を供給されており、カルテルは低賃金で彼らを雇って使い捨てにする。若者は生活のため、家族形態や金を求めてこうしたギャングの仲間入りをし、学もないこともあって、これが結果的に自らの寿命を縮めるはめになっていることに気がつかない。2011年の殺人件数は2248件。