27日の欧州株式市場は、イタリアの国債入札結果を受けて下落している。イタリア政府はこの日、5年債と10年債の国債入札を実施し、合わせて60億ユーロを調達。政局不安が再燃する中、10年債の平均利回りは4.50%と、今年6月以来3カ月ぶりの高水準になった。

これを受け、イタリア国債10年物の流通利回りは9ベーシスポイント(bp)高の4.44%に上昇。マークイットによると、同国の5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドも4bp拡大し、250bpとなった。

欧州株式市場のFTSEユーロファースト300指数<.FTEU3>は、入札結果発表後にこの日の安値に下落、0.4%安となっている。