<9501> 東京電力 597 +37 買い気配から大幅高。柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けた安全審査を規制委に申 請すると発表している。新潟県知事が申請を条件付きで承認したもよう。足元ではこ うした方向性も織り込みつつあったが、来春再稼働の実現性が高まったことで、収益 の落ち込みに歯止めが掛かっていくとの期待感が先行へ。引き続き、個人投資家の商 いが中心とは見られるが、まずは買い戻しの動きなどが急がれる状況とみられる。 <3402> 東レ 644 +10 買い優勢。炭素繊維で世界3位の米ゾルテックを買収するとの報道が伝わっている。 買収金額は600-700億円、同社の世界シェアは現在の2割から3割に上昇することにな る。豊富な現預金の状態から、資金負担増などに対する警戒も限定的なもよう。炭素 繊維は将来的な成長期待が高い分野であり、積極的な事業拡大策には評価も高まりや すいようだ。 <3408> サカイオーベ 147 -1 朝方は賑わい、一時は3月8日来の高値を更新する25円高まで。東レ<3402>が世界3位 の海外炭素繊維会社を買収すると伝わっていることで、再編期待の流れなどが波及し ているものと観測される。炭素繊維の開発を推進中で、東レが筆頭株主となっている 同社には連想感が波及しやすいとみられる。ただ、短期資金が商いの中心で、後場入 り後は急速に伸び悩む。 <5805> 昭和電線HD 112 +8 急伸、5月22日の年初来高値を一気に更新している。特に新規材料は観測されないも のの、低位材料株循環物色の流れが波及しているようだ。リニア開発に伴うトンネル 工事需要の拡大期待を背景に、前日は熊谷組<1861>を筆頭に関連の低位建設株が活況 となっている。超伝導コイルの開発などを手掛けている同社にも、リニア関連として の関心が高まる状況のようだ。 <5101> 横浜ゴム 995 +57 強い動き目立つ。前日に気象庁では、12-2月の予報を発表している。平年よりも雪が 多く寒い冬になるとみられているようだ。シティでは、9月の時点で寒冬予想が発表 されるのは過去数年なかったことであり、今後冬タイヤの出荷が想定以上に伸びる可 能性があると指摘している。なお、セクター内では同社株の割安感が強まってきてい るとも。