東レ<3402、株価 - チャート>が4日ぶりに反発し、一時23円高の657円まで買われている。27日付の日本経済新聞は、同社が米炭素繊維メーカーのゾルテック社(ミズーリ州)を買収すると報道、材料視された。
同紙によると、廉価品に強みを持つゾルテック社を傘下に収めることで、世界シェアは現在の2割から3割に上昇。同社は高機能品を主力としているが、ゾルテック社の買収で、炭素繊維の新たな用途を開拓する。買収金額は600億-700億円と報じた。
同社は午前9時45分に、ゾルテック社を約5億8400万ドル(約578億1600万円)で買収することで合意したと発表。同社では、急速に需要が拡大している風力発電関連用途や今後の拡大が期待される自動車構造体用途では、コストと性能のバランスからゾルテック社が手掛けるラージトウの採用拡大が見込まれ、それぞれの特徴を生かした需要が形成されていくと予想している。
午後1時時点の株価は14円高の648円。