27日の日経平均株価は前日比4円87銭高の1万4803円99銭で寄り付いたあと、下げに転じ、一時1万4759円21銭(前日比39円91銭安)を付ける場面があった。寄り付きは、26日の米国株高を支えに買いが先行したが、円相場がやや強含み、きのう急伸して高値引けとなった反動もあり、利益確定売りに傾いている。
業種別では、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株が下落。ダイキン<6367、株価 - チャート>などの機械株も軟調。鹿島<1812、株価 - チャート>などの建設株や、A&Aマテ<5391、株価 - チャート>などのガラス土石株も値を下げている。大和証G<8601、株価 - チャート>などの証券株もさえない。個別では、ラサ工業<4022、株価 - チャート>、シスメックス<6869、株価 - チャート>、KADOKA<9477、株価 - チャート>などが値下がり率上位。
半面、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向けて安全審査を原子力規制委員会に申請すると発表した東電<9501、株価 - チャート>などの電力株が上昇。炭素繊維で世界3位の米ゾルテックを買収すると報じられた東レ<3402、株価 - チャート>などの繊維株も引き締まっている。JFE<5411、株価 - チャート>などの鉄鋼株も堅調。ブリヂス<5108、株価 - チャート>などのタイヤ株もしっかり。個別では、ネクスト<2120、株価 - チャート>、昭電線HD<5805、株価 - チャート>、東特線<5807、株価 - チャート>などの上げが目立つ。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1350万株、買い1470万株で、差し引き120万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時20分時点の東京外国為替市場は、1ドル=98円台後半(前日終値は1ドル=98円92銭-93銭)、1ユーロ=133円台前半(同1ユーロ=133円72銭-76銭)で取引されている。