26日の東京外国為替市場でドル・円は1ドル=99円台に乗せるなど堅調に推移した。午前11時頃、政府が消費増税に対する景気対策として法人税の引き下げを「早急に検討を開始する」と明記する方向で調整に入ったと報じられると、日経平均株価がマイナス圏から浮上、株高を背景とした円売りが強まった。

また、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方針などをめぐる有識者会議による中間論点整理で株式市場に対しポジティブな見方が出る可能性、投資信託の新規設定が多くあった点も株高・円安の支援材料となった。

なお、朝方は日経平均株価が下落して始まったことからリスク回避目的の円買いが増加。ドル・円は一時98円24銭近辺まで下落した。

午後3時15分時点は1ドル=98円92銭、1ユーロ=133円74銭、1ユーロ=1.3518ドル。