<6988> 日東電工 6710 -830 大幅反落。本日から日経平均に新規採用、それに伴うインデックスファンドの組み入 れ需要発生から、前日は大引けにかけてストップ高水準まで買い進まれた。インデッ クス買いの一巡で本日は利食い売りが先行する格好に。また、BNPパリバでは投資 判断を「バイ」から「リデュース」に格下げ、目標株価も8000円から5000円に引き下 げている。競争激化などで市場の期待ほどITOフィルムの成長は見込みにくいとの 見方に。 <4911> 資生堂 1768 +64 買い優勢。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」を継続、目標 株価を1740円から1900円に引き上げている。米国・欧州化粧品事業のプラス転換など も想定されるため、上半期営業利益は会社計画を大きく上回る見通しと指摘。会社計 画150億円に対して、JPMでは202億円と予想のようだ。 <7532> ドン・キホーテ 6120 +230 買い先行。モルガン・スタンレー(MS)では小売り専門店各社のカバレッジを開 始、同社とUアローズ<7606>を新規に「オーバーウェイト」としている。同社に関し ては目標株価を6500円と設定、消費者の防衛本能が成長ドライバーとなって業界再編 のイニシアチブをとる可能性が高いと判断しているもよう。 <9110> ユナイテド海 288 +39 買い優勢。海運セクターは業種別で唯一のプラスサイドとなっている。前日のバルチ ック指数は5%強の上昇となり、一段と上昇ピッチを早めている。運賃上昇による収 益改善期待が引き続き高まっているもよう。なかでも同社は、中小型海運株で唯一年 初来高値を更新している銘柄であり、短期資金の関心も高まりやすいもようだ。 <4182> 三菱ガス化学 857 -49 下げ目立つ。半導体関連材料中心に8月頃から受注が減速、下半期業績に不透明感が 出てきたとの見方なども挙がっているもよう。今期業績は会社計画比で大幅な上振れ がコンセンサスとなっていたなか、警戒感も強まる格好のようだ。株価は年初来高値 圏を推移してきただけに、利食い売りも急がれる状況か。 <6881> キョウデン 184 +50 ストップ高。電気自動車関連技術の見本市「電気自動車開発技術展」が開幕、「超小 型」に注目が集まると伝わっている。とりわけ、同社が展示した三輪の「Rena X3」は年内に49.8万円で発売予定とされており、期待感の高まりにつながっている ようだ。また、技術力の高さに対する見直しなども。 <1861> 熊谷組 247 +50 急反発でストップ高まで。同社を含めたインフラ関連の低位材料株は総じて、前日に は手仕舞い売りの動きに押される格好となった。ただ、実質下半期入りしたことで、 短期資金の動きもあらためて活発化する格好に。インフラ関連株には短期リバウンド を狙った押し目買いの動きが優勢となっているようだ。また、大和では、リニア中央 は路線の86%がトンネル区間となり、かつ、難工事が見込まれることで、実績の高い トンネル技術を有する企業の活躍が期待できると指摘している。 <9501> 東京電力 560 +37 上げ幅広げる。一部報道では、新潟県知事が柏崎刈羽原発の再稼働に向けた安全審査 申請を容認する方向で検討に入ったと伝わっている。規制委への申請、認可への道筋 が見えたとして、期待材料視する動きが先行のようだ。前日には東京電力と新潟県知 事の会談が行われており、思惑材料視されていた面もある。 <6594> 日本電産 8300 +200 しっかり。三菱マテリアル子会社を100億円で買収すると報じられている。買収する 企業は「三菱マテリアルシーエムアイ」、自動車用モーターを手掛けており、前期売 上高は約140億円のもよう。短期的な業績インパクトは限定的であるが、注力中の車 載分野における顧客基盤の拡大、新分野での技術取得などにつながるとの期待感など が先行する状況へ