26日前場の日経平均株価は前日比49円98銭高の1万4670円51銭と高値引けに反発。9月配当権利落ち分(市場推計80円程度)を埋め堅調地合いとなった。円が対ドルで強含んだことから前半は大幅安で推移。株価指数先物売りを交えて午前9時43分には同210円01銭安の1万4410円52銭まで下落した。その後は、来月初めに発表される見込みの政府の経済対策に対する期待感などを支えに下げ渋り。円が対ドルで円安方向に振れたことから、引け際にプラス転換した。東証1部の出来高は13億8306万株。売買代金は9916億円。騰落銘柄数は値上がり602銘柄、値下がり990銘柄、変わらず101銘柄。

市場からは「配当落ち分を埋め堅調ぶりを感じる。ただ、積極的な売り材料がないと同時に、経済対策待ちや米国での財政問題など見送り材料は多い。当面は個別銘柄物色の流れが続こう」(中堅証券)との声が聞かれた。

業種別では、商船三井<9104、株価 - チャート>、川崎汽<9107、株価 - チャート>など海運株、洋ゴム<5105、株価 - チャート>、ブリヂス<5108、株価 - チャート>などタイヤ株、王子HD<3861、株価 - チャート>、日本紙<3863、株価 - チャート>などパルプ紙株が東証業種別株価指数で値上がり率上位。個別では、ヘリオスHD<6927、株価 - チャート>、ユナイテッド海運<9110、株価 - チャート>、CVSベイ<2687、株価 - チャート>、ジーンズメイト<7448、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位。三菱ケミHD<4188、株価 - チャート>に対する第三者割当増資が報じられた大陽日酸<4091、株価 - チャート>、13年8月中間期連結予想を上方修正したCSP<9740、株価 - チャート>も堅調。

半面、武田薬<4502、株価 - チャート>、エーザイ<4523、株価 - チャート>など医薬品株、旭化成<3407、株価 - チャート>、住友化学<4005、株価 - チャート>など化学株、三井物産<8031、株価 - チャート>、住友商<8053、株価 - チャート>など卸売株が値下がり率上位。個別では、日経平均株価採用を控えて前日にストップ高した日東電<6988、株価 - チャート>が反動安に東証1部値下がり率トップ。14年3月期連結が一転最終赤字予想のアドバンテスト<6857、株価 - チャート>のほか、TYK<5363、株価 - チャート>、SHOBI<7819、株価 - チャート>などが値上がり率上位となった。

なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が上昇した。