26日の日経平均株価は4日続落スタート。前日比67円47銭安の1万4553円06銭で寄り付き、午前9時35分には同152円41銭安の1万4468円12銭まで下落した。前日の米国株式市場でNYダウが5日続落した流れが波及。円が対ドルで高止まりしていることも重しとなっている。政府が来月初めに発表すると見込まれる経済対策への期待感を支えに、9月配当権利落ち分(市場推計80円程度)を考慮すると底堅く推移していたが、午前9時30分すぎに株価指数先物売りに下げ幅を拡大した。前日の米国株式市場でNYダウは前日比61.33ドル安の1万5273.26ドルと5日続落。財政問題に対する議会協議が難航するとの見方から警戒感が強まった。

業種別では、伊藤忠<8001、株価 - チャート>、三井物産<8031、株価 - チャート>など卸売株、武田薬<4502、株価 - チャート>、大日住薬<4506、株価 - チャート>など医薬品株、大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株が軟調。個別では、26日からの日経平均株価採用を控えて前日にストップ高した日東電<6988、株価 - チャート>が反動安に東証1部値下がり率トップ。ほかには、14年3月期連結最終損益予想を25億円の赤字に引き下げたアドバンテスト<6857、株価 - チャート>、SHOBI<7819、株価 - チャート>、TYK<5363、株価 - チャート>などが値下がり率上位となっている。

半面、郵船<9101、株価 - チャート>、川崎汽<9107、株価 - チャート>など海運株、洋ゴム<5105、株価 - チャート>、ブリヂス<5108、株価 - チャート>などタイヤ株、東電<9501、株価 - チャート>、九州電<9508、株価 - チャート>など電力株が堅調。個別では、三菱ケミHD<4188、株価 - チャート>に対する第三者割当増資が報じられた大陽日酸<4091、株価 - チャート>、13年8月中間期連結予想を引き上げたCSP<9740、株価 - チャート>が堅調。ジーンズメイト<7448、株価 - チャート>、ヘリオスHD<6927、株価 - チャート>、東急建設<1720、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位となっている。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1320万株、買い1640万株で、差し引き320万株の買い越し」(外資系証券)。

午前9時20分時点の東京外国為替市場は、1ドル=98円台半ば(前日終値は1ドル=98円53銭-55銭)、1ユーロ=133円台前半(同1ユーロ=132円87銭-91銭)で取引されている。